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はじめに:スムーズな慰謝料請求のために必要な準備とは?
パートナーの不倫により受けた精神的苦痛への慰謝料請求を行うことは、不倫による被害から前向きに立ち直るためにも重要なステップです。しかし実際に請求を行う際には、どのように進めればよいのか悩んでしまうケースも多いでしょう。
適切な準備を整え、手順を守ることが、慰謝料請求をスムーズかつ円滑に進める鍵になります。この記事では、不倫慰謝料請求を円滑に進行するための具体的な準備方法と手順を詳しく解説します。
不倫慰謝料請求で行うべき準備と具体的な手順
① 必須となる証拠の収集を徹底する
慰謝料請求をスムーズに進めるためには、不倫を示す証拠の取得が重要です。確かな証拠を集めておくことで、話し合いが有利に進んだり、調停・裁判の際に強力な根拠になります。具体的には以下のような証拠を準備しましょう。
- 不倫がわかるLINEやメールなどのやり取り(スクリーンショットなど)
- 配偶者が不倫相手とホテルや自宅を利用したときの写真や動画
- 携帯電話・SNSでの親密なメッセージのやりとり
- 探偵会社などの専門業者による不倫調査報告書
- 不倫行為を認める当事者本人の音声録音や文書記録
- クレジットカード明細、ホテル予約サイトの履歴など関係性を示す履歴
客観的で確実な証拠を揃えることで、慰謝料請求を進める際に大きな助けになります。

② 精神的苦痛に関する記録や証拠を準備する
慰謝料額の算定においては、精神的苦痛の客観的な証明も重要になります。そのため、自分の受けた精神的な影響についても準備を整える必要があります。
- 日々の心の状態を記録した日記
- 友人や家族による陳述書(辛かった状況を知る第三者の証言記録)
- 医師の診断書や通院記録(精神科、心療内科への通院記録)
- 睡眠不足、食欲不振、うつ症状などの具体的な症状記録
診断書を取得する場合は、具体的な病状やその発症理由として「夫婦関係でのトラブル」などが記載されていると、請求を進めやすくなります。

③ 請求金額を明確に決定する
慰謝料請求では、最初に請求額を明確化する必要があります。一般的な不倫慰謝料の相場は、約50万〜350万円程度ですが、以下の要素を考慮して自分の状況に適した金額を決定します。
慰謝料を増額する要素 | 金額上昇の目安 |
婚姻期間が長い | 50〜100万円程度増額要素あり |
不倫期間が長い、繰り返し行われた場合 | 50〜150万円程度増額可能性あり |
不倫によってうつ病などの強い精神的苦痛が生じた | 50〜200万円程度増額可能性あり |
不倫により離婚が成立した、または関係が破綻した | 100〜300万円程度増額可能性あり |
適正な金額設定を行うことで無駄な交渉やトラブルを避けることができます。具体的なケースごとの金額設定基準については、法律相談を利用すると非常に参考になります。

④ 慰謝料請求通知書(内容証明郵便)を準備し、送付する
弁護士や法的な専門家に依頼して、内容証明郵便を送付します。この通知書には次の内容を明記します。
- 慰謝料請求の対象(不倫の事実を具体的に記載)
- 具体的な慰謝料額
- 請求金の支払い期限(通常通知後2週間~1ヶ月以内)
- 指定口座への振込情報
- 期日までに支払わなければ法的措置(裁判)を取ることの告知
通知書の形式や内容を適切に整えることは、専門家に任せることをおすすめします。

⑤ 話し合い(示談交渉)または裁判手続き
通知書送付後は、相手側からの連絡を待ち示談交渉を行います。交渉が難航した場合は、弁護士を代理人とし、調停や訴訟の手続きを進めます。
- 話し合い解決の期間目安:約1〜3ヶ月程度
- 裁判や調停の場合:約6ヶ月〜1年以上かかる場合あり
不倫慰謝料請求を弁護士に依頼するメリット
慰謝料請求をスムーズかつ確実に成功させるためには、弁護士へ依頼することも効果的です。
- 適切な証拠収集のアドバイスや効率良い準備方法のご案内が可能
- 感情的な対立を避け、冷静・円滑に示談交渉を進めることができる
- 裁判や調停に発展した際、法的なサポートが全面的に受けられる
- 精神的負担の軽減と時間的負担の軽減が図れる
まとめ:万全な準備と手順を踏み、慰謝料請求を成功させましょう
不倫慰謝料の請求は適切な準備と正しい手順で進めることで、結果的にスムーズな解決につながります。そのため、証拠の収集や金額の設定、書面の準備など、着実に行っていくことが重要です。弁護士に相談・依頼を検討している場合は、ぜひ当事務所までお問い合わせください。
当事務所は初回相談を1時間無料で承っており、不倫慰謝料請求に関して多くの実績を持っています。お気軽にご相談いただき、お悩み解決のお手伝いをさせてください。