離婚の進め方がわからない方へ:最初に知っておくべき基本事項と手順

離婚を考え始めたら、まず何をすればいいの?

これまで大切に築いてきた結婚生活も、時には離婚を検討せざるをえない状況になることがあります。しかし、はじめて離婚を考える際には、何から始めればいいのかが分からないという方が多くいらっしゃいます。

ここでは、離婚を進める際に知っておきたい基本的な事項と手順について、わかりやすく解説いたします。誰しもが初めてで不安なのは当たり前です。焦らず、ひとつずつ整理しながら進めていきましょう。

離婚の種類を知る:4つの離婚方法と手続きの違い

離婚と聞くと「話し合いが難航する」「裁判が必要」と不安を感じる方も少なくありません。しかし、実際には状況に応じて、比較的スムーズな手続きで離婚が成立する場合もあります。まずは日本の法律で認められている、離婚の4つの種類を下記の表で確認しましょう。

離婚の種類 手続きの概要 期間の目安
協議離婚 夫婦の合意のみで成立 最短数日〜数週間
調停離婚 家庭裁判所での話し合いにより成立 3ヶ月〜1年程度
審判離婚 調停で合意できない場合に裁判所が決定(非常に稀) 6ヶ月〜1年程度
裁判離婚 裁判を通じて判決により成立 1〜2年以上

あなたの状況に応じて、どの方法が適しているか専門の弁護士と相談することが大切です。

離婚にあたり決めるべき主なポイント

離婚にあたり事前に決めておくべき主なポイントは以下の通りです。

  • 財産分与:夫婦が結婚期間中に築いた共有財産をどのように分けるか
  • 慰謝料:離婚原因による慰謝料請求の有無と金額設定
  • 親権:未成年のお子様がいる場合、父母どちらが親権を持つか
  • 養育費:子どもが成人するまで、どのくらいの養育費を支払うか
  • 面会交流:親権を持たない親が子どもと定期的に面会する条件や頻度

後からトラブルを回避するためにも、これらを早期に整理し、十分に話し合いましょう。

具体的な離婚手順:協議離婚の場合の流れ

4つの離婚のうち、実務上最も多い協議離婚の手続きについて、基本的な流れをご説明します。

1. 離婚の意思を夫婦で確認する

まずは相手としっかり話し合い、互いが離婚に合意していることを確認しましょう。感情的になることによるトラブルを避けるため、第三者を交えず冷静に話し合うことを推奨します。

2. 離婚協議書の作成

双方が合意した内容を離婚協議書として文書化します。財産分与や親権、養育費など重要な事項を記載した上で、可能であれば「公正証書」にしておくと安心です。公証役場で作成が可能で、費用は5,000円〜数万円程度です。

3. 離婚届の提出

双方で署名・捺印した離婚届を役所に提出します。身分証明書、戸籍謄本(本籍地以外の場合)が必要となります。離婚届が受理されると、法的に離婚が成立します。

4. 各種変更手続きの対応

離婚が成立すると、氏名の変更、住所の異動、戸籍の変更、扶養関係の変更など、さまざまな手続きが発生します。早めに役所や関連機関に問い合わせ、手続き漏れのないようにしましょう。

調停や裁判が必要となる場合

相手が離婚に合意しない場合や、条件面で合意できない場合、家庭裁判所の「離婚調停」を利用します。調停委員が間に入り、中立的立場で合意形成をサポートします。調停でも解決しない場合には、最終的に裁判での判断になります。このように複雑な手続きが必要な場合は、弁護士のサポートが不可欠です。

当事務所が離婚問題のお手伝いをします

当事務所では、離婚問題でお悩みの方に以下のようなサポートを提供しております。

  • わかりやすく丁寧な初回相談(初回相談料1時間無料)
  • 離婚に必要な書類作成と手続き代行
  • 財産分与・慰謝料・親権問題など、複雑な条件交渉
  • 離婚後の生活準備に関する法的アドバイス
  • 調停手続きや裁判手続きの代理

まとめ:離婚を考えるあなたに寄り添い、サポートします

離婚という人生の大きな決断においては、迷いや不安が伴います。しかし、その不安は正しい情報を知ることで和らぎます。

当事務所では離婚問題に直面しているお一人おひとりの状況を考慮した親切・丁寧なアドバイスを提供し、安心して新しい人生の第一歩を踏み出していただけるよう全力でサポートいたします。

一人で悩む必要はありません。まずは一度、お気軽に当事務所の弁護士までご相談ください。あなたの新しいスタートを我々が誠意を持ってサポートさせていただきます。

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